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要望事項⑤子どもおよび保護者の心身の健康維持のための新しい機会の積極的な創出

アンケートの自由記述「子供のストレス」の欄では

・「出かけるにも制約があり、家の周りに遊べる場もないので親も子もストレスがたまる。家での遊びに疲れてくる。」

・「子どもが行きたい場所に連れて行ってやれない、会いたい友達に会わせてやれない、何もかもコロナだからダメ!とやりたいことをさせてあげられない。」

など、子どものストレスに対する意見が出ていました。

 

オンラインでの学習や運動のイベントにもオンライン環境・WIFIの有無などで参加できる子やできない子で差ができてしまうなどがありました。

 

以下、市に提出しました要望事項の本文になります。

 

 

① オンラインプログラムの推進とデジタルデバイド(ICT 利用格差)の解消

 感染症対策として「新しい生活様式」が求められる一方で、子どもと保護者に 蓄積するストレスを緩和するためにも、在宅で利用可能なオンラインプログラム を積極的に推進していくことが必要であり、その支援策について検討を求めま す。一方で、オンラインに対応できる世帯とそうでない世帯の間で二極化が進 み、格差が生じる問題(デジタルデバイド)が予想されます。この問題を回避す るためにも、子育て世帯のネット環境や端末利用状況について調査の上、平等な 環境整備の推進を求めます。

 

② 子どもが安全に利用できる「野外遊び」環境の提供と基準づくり

 現在、外出自粛が余儀なくされ、子どもたちは外で遊ぶこともままならない状態 です。たまの息抜きに、子どもたちを公園に連れて行って遊ばせる行為も、「公園 などで遊ばせてもいいのかわからない」「外に連れ出したときの周囲の視線が気に なる」などの戸惑いを抱いている現状があります。「命を守る」ことが優先される 緊急時対応段階では、外出自粛が極力求められますが、同時に子どもたちの「こころを守る」ことも重要です。また、今後緊急事態宣言が解除された後は、「暮らしや経済を建て直す」段階への舵取りが必要で、子どもたちの遊びに関しても、自宅 でオンラインによるものだけでなく、野外でリアルな体験や身体性の伴う活動を 取り戻していくことが必要となります。ただし、感染予防には十分注意する必要が あり、人によって安全性の認識が異なれば、他者の考えや行動について非難しあう ことにもつながりかねません。そこで市が感染症対策に配慮した安全な野外遊び に関する基準(フィジカルディスタンスを保つ、解放空間で行う、特定少数の人員 で行う等)やガイドラインを策定することを望みます。幸いにも丹波篠山市内には 公園以外にも、密にならない開放的な空間(里山や田んぼ・畑、川、耕作放棄地) がたくさん存在します。集落や野外活動関係施設・団体と連携して、このような空 間を利用した子どもたちの野外遊びプログラムの実施を支援する施策の検討を求めます。