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要望事項⑥これからも「ここに住み続けたい」と思える丹波篠山とするために

「ここに住みたい・住み続けたい」と思える丹波篠山とするために!

アンケートに答えてくださった意見をまとめて市への要望として提出しました。

 

以下要望事項の本文です。

 

 新型コロナウィルスは社会のあり方に大きな変化を与えようとしています。単に公衆衛生的な対応や経済対策に終始するのでなく、コロナ禍を経て、それぞれのまちが どのような社会にしていくのかが問われています。みんなの不安・負担を解消・軽減し、お互いが支えあい乗り越える必要がありますが、残念ながら未知のウィルスに対する市民の対応・認識はバラバラで、さまざまな不安や不満が交錯している状況です。認識や意識の差が浮き彫りになり、互いの行動を責め、批判しあえばこれまでの人間関係が破綻してしまうかもしれません。身体的距離だけでなく、心にも大きな距 離が生じ、暮らしにくい社会が到来するかもしれません。常に子どもと行動を共にしなければならない子育て世代は特にこのことを肌身に感じています。実際アンケートに寄せられた声として「このまま丹波篠山市に住んで良いのか」と疑問を感じる声も届けられました。子育て世代が「住みにくい」と感じるまちに未来はありません。これから丹波篠山をどのようなまちにしていくのか、そのためには何が必要かについて、

① 幅広く市民の声を聞くこと、

② 丹波篠山市独自の体系的総合的な対策方針を検討すること、

③ 市民の主体的な活動を促進すること、

④ 市としての具体的かつ明確なメッセージを発信し続けること、

を求めます。

① 多世代・事業者・市民活動に対する実態把握調査

 子育て世代だけでなく、様々な世代・事業者・市民活動の現状や抱えている課題 や状況について把握をお願いします。特に経済的な影響を受けている世帯・事業 者のほか、リアルに人と会う機会やコミュニティへの参加機会が奪われている市民の声を把握することは重要だと考えます。例えば独居高齢者層はオンラインにうまく対応できない人も多く、関係性の分断による孤立が深刻化している可能性を心配します。困窮者は自らSOS を発することが難しい場合も多く、定期開催さ れている「こんにちは市長室」も、積極的に対象者を発見し、対象者の居る場所 に出向いて働きかける手法(アウトリーチ)をぜひ取り入れてください。また、子育て世代については、とくに乳幼児を育てている世代は外出しづらいので、以前市で実施されていた子育て世帯の要望アンケートを定期的に実施していただくようお願いします。

 

② 丹波篠山市の独自の総合的・体系的な対策方針の検討

 実態把握に基づき「ここに住みたい/住み続けたい」と思える丹波篠山にするための、丹波篠山市独自の総合的・体系的な対策方針について検討をお願いします。新型コロナウィルスの影響は長期にわたって様々な影響を社会に与えることが予想されています。また収束しても新たな感染症がいつ襲ってくるかもわかりません。With/After コロナ時代においては、様々な社会変化が予想されており、新たな暮らしやビジネスの場所として農村や地方都市が注目されていますが、明確なビジョンとメッセージの発信がないまちは選択されません。

 

③ お互いが支えあう市民活動の支援と事業アイデアの募集

 さまざまな課題・困難を抱える多世代・他業種がお互いに支えあう市民活動や事業アイデアを募るとともに、優秀なアイデアについては、その実現のために必要 な経費の一部を負担するなどの支援策を検討してください。

 

④ 市としての具体的メッセージの継続的な発信

 さまざまな価値・認識が錯綜している現状において、市民のこころを一つにまとめていくためには、市として目指すべき姿、そのための具体的な施策、市民に求めること、市民が知りたい情報の開示、等の具体的かつ明確なメッセージをぜひ継続的に発信し続けていただきたく思います。