【6/21 17:30~19:00市長との対談】
昨日、休日にもかかわらず、酒井市長、部長、次長、保健師、市議がプティプリに出向いてくださり、プティプリ スタッフ2名と代表(さともん)の計8名で、対談が急遽決まりました。
酒井市長が「私たち現役子育て世代の声を聞かせてほしい」とのことでした。
『My 助産師ケアセンター』についてです。
みなさんは『My 助産師ケアセンター』が建設される予定があることをご存知でしたか?
丹波篠山市では今年の8月から『My 助産師制度』を導入し取り組む予定をしています。
この『My 助産師制度』というのは、市内全ての妊産婦に一人ずつ助産師が寄り添い、産前3回+産後1回、保健指導や相談にのってくださるというものです。
私たちスタッフも現役の子育てママ。
特に初めての産後は、わからないことだらけでしんどい時期、ツライ時期も経験しています。
産後のケアというのは、とてもありがたいお話で、この『My 助産師制度』については、私たちも期待する部分でもあります。
この『My 助産師制度』を導入するにあたり、第2の実家をコンセプトに『My 助産師ケアセンター』というものが建設予定をされていました。
では『My 助産師ケアセンター』では何が行われるのでしょうか。
産後ケアの宿泊施設、分娩機能は持たない、とのことです。
出産や検診は他の病院で行い退院後、最大1週間産後ケアとして宿泊できるのだそうです。
ちなみに、このMy 助産師にあたる助産師さんは、基本的には分娩に立ち会っていただけないとのことです。
この宿泊施設を現在、丹南健康福祉センターの駐車場15~20台ほどのスペースが候補地、建設を予定されています。
1.2億円の建築費だそうです。(別で設計費1,000万円)※国の補助金や寄付金等で2/3は補えるそうです
年間の利用者想定は25名(1泊2,000円とのことで、1週間全員が利用したとして50万円の収益)、それに対しランニングコストは2,000万円。
建設完了予定は来秋とのこと。
このような建物が出来ることを、みなさんは知っていましたか?
正直な話をしますと、私たちスタッフ、また周りの人たちはほとんど知らないというのが現状でした。
対象となるような子育て世代の人たちが、認知していない状況で話が進んでいることに、私たちは『不安』を抱き、土曜日、電話に出ていただけた市議の方々に、お話をさせていただきました。
私たちと同じように、
『他の場所(現在空き家になっている場所や利用されていない施設等)を利用し、実績を作ってから建設に移るべきだ』
とおっしゃって下さった議員もいらっしゃいました。
ですが市議のほとんどの方が、この建設に賛成とのこと。
中には
「会派で決まったことだから、反対出来ない」
「立場上、意見を変えれない」
「この建物を建てなければ、実績も何もはじまりません。まずは走り出すことが重要です!」
と言い切る方も。
残念なことに、賛成派の議員からこのMy 助産師制度についてのしっかりした説明や目指すところはお聞きすることが出来ませんでした。
このことを受け、市内で唯一分娩を行っていただいている産婦人科の先生も『来年度の分娩を中止』を発表。
助産師が親身になって寄り添っていただけることは、先ほども記載した通り嬉しいお母さんも多いかと思います。
ですが、My助産師制度の実績もない今の状態でこの施設の建設を進めていくことの「不安」、対象となる方の認知度の低さを、今回市長へとお伝えさせていただきました。
酒井市長は私たちの意見に、しっかりと耳を傾けてくださり
「市民の声をしっかり聞いて、一旦、建設は白紙に戻し、じっくり進めていった方が良いですね」
とおっしゃってくださいました。
また、保健師さんのお話を聞かせていただき、My助産師制度を通して妊婦さんにとって、いかに安心して出産していただきたいか、より良い子育てをするためにはどうしたらよいのか、熱心な考えを聞かせていただきました。
しかし、そうした想いや理念、目指すところ、必要性があまり多くの人に知られていないのも現状だということをこの場でも確認しました。
この場では一旦、建設は取り下げるという方向だということは確認しましたが、My 助産師制度自体は、私たちもとても良い取り組みだと考えています。
この制度をより多くのお母さんに知っていただき、より良いものにするための意見をわたす架け橋に私たちはなりたいと思います。
「子育てしやすい・子育てしたくなるまち」(丹波篠山市子育ていちばん条例)
市長をはじめ、市役所の方々、保健師さん、助産師さん、そして私たちプティプリも同じ思いで日々活動しています。
今後、この思いがより多くのお母さん方に伝わり、みなさんと一緒に「子育てしやすい・子育てしたくなるまち」を実現出来ていけたら私たちも嬉しく思います。
今回のこの件で、私たちも反省する部分が実はとても多くあります。
市政に今まで興味を持ってこなかったことです。
そして市議を知らな過ぎたことです。
私たちが住む丹波篠山市で今、何が行われようとしているのか、もっと市政に興味を持っていれば、この話ももっと早くから情報を得ていたかもしれません。
市議選の時、もっと人を知っていたら、市民の声に耳を傾けてくださる方を選んでいたかもしれません。
私たちプティプリは、開園してから丸3年が経とうとしています。
この3年の中で、私たちは理念を作り上げ、私たちなりの役割を考えてきました。
私たちが考える役割のうちの一つに「子育て環境の改善についてママの声を社会に届ける」
をあげています。
My助産師制度についてはきっと多くの人が賛成すると感じます。
まずは8月から始まるMy 助産師制度、どんな内容であったら嬉しいか、産前にどんなことを学びたいか、産後にどんな支援が欲しいか、私たちと一緒に考えていきませんか?